相談事業/「生活」

地域相談交流事業(徳島県)
中国帰国者1世は高齢化にともない,地域での孤立や引きこもりがちな生活をおくるなどの問題を抱えています。また,2世,3世世代は日本語が不十分なことなどによる就職困難や日本社会での習慣の違いなどから,様々なストレスを抱えています。それらの問題解決の一助とし,心身のリフレッシュを行い,帰国者間や支援者との交流を図るため,徳島県で交流会を開催しました。また,それと同時に日頃,どこに相談すればいいのかわからない,中国語で気軽に相談できる場所がないなどの理由で悩んでいること,心配ごとなどを解決するため,相談の機会を設けました。

日 時: 平成20年3月8日(土)9:00〜15:30
場 所: 阿波の里(相談会会場)
勝浦町ビッグひな祭り見学
藍住町歴史館 藍の館藍染体験
参加者: 中国帰国者,自立指導員,県庁職員,センター職員 計30人
主 催: 中国・四国中国帰国者支援・交流センター



ビッグひな祭り見学

徳島県の伝統「藍染」見学


藍住町歴史館

藍染体験をしました


相談会での意見
  • センター設置県や都市部の帰国者のみが日本語を勉強したり,交流活動に参加したりする機会がある。自分たちのように帰国者の少ない県は日本語を勉強するところも, 交流活動に参加する機会もない。
  • 今までこういう風に話しを聞いてもらえる機会がなかった。誰にも言えない思いを聞 いて欲しい。
  • 親は中国語,子は日本語を話すので親子間で意思疎通ができない。
  • 生活保護,年金,介護等について差し迫るものを感じる。日本語の勉強も大切だが,それより生活支援が第一ではないかと感じている。
  • 早い時期に帰国し,その後ずっと働いていた。今回の新たな支援策で,納入した年金保険料が返戻されることになり,大変嬉しく思っている。国が自分たちの支援を考えてくれて感謝している。また,今回センターにこのような交流会を開いてもらって,大変楽しい時間が過ごせ,感謝している。

など,様々な意見がありました。
徳島県内の日本語教室や遠隔学習過程の紹介をしたり,新たな支援策の内容について説明をし,困りごとや相談したいことがあれば,いつでもセンターに連絡してくださいとお話しし,握手を交わしてお別れしました。
地域によって望まれる支援が異なっていたり,周りに同じ境遇の人がいないため,孤独を感じている人もいるので,今後も定期的に中国・四国各県での地域相談交流会を開催したいと思います。





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