各地でのボランティア研修会の開催/広島県開催

■広島県開催 [ 2005年 11月23日]
1. 日時と場所等
○ 日 時: 2005年11月23日(水) 13:00〜17:00
○ 場 所: 広島県社会福祉会館 講堂
○ 主 催: 近畿中国帰国者支援・交流センター
○ 協 力: 広島県福祉保健部 管理総室 援護恩給室
○ 参加者: 45名

2. 研修会内容
  1. 中国帰国者の現状と援護施策の報告
    平澤光男(厚生労働省 社会・援護局援護企画課 中国孤児等対策室室長補佐)

  2. 広島県の状況報告
    坂田佳子(広島県社会保険部管理総室援護恩給室主任) 

  3. 基調講演
    講 師 金 香百合(ホリスティック教育実践研究所[HEAL]代表)
    テーマ 多文化をふまえたかかわりあい、支え合い〜中国帰国者の現状をふまえて〜

  4. 報告・体験発表
    (1)中国帰国者支援・交流センター(遠隔学習課程について) 
      清島千春(近畿中国帰国者支援・交流センター教務主任)   
    (2)当事者の声を聴く
      帰国者1世 2名

  5. まとめ
    金 香百合(ホリスティック教育実践研究所[HEAL]代表)

金香百合先生による基調講演では、それぞれが「対人援助者」としてどのような意識を持って帰国者の方と接してきたか、無意識に一方的な指導を行っていなかったかを再度考えさせられました。
また、人が人と接するにはまず「セルフエスティーム(自尊感情)」を高くすることが大切だということも学びました。自分を見つめなおし大切にすることで、相手のことを大切に思うことができ、相手の心を開くことができるようになるという金先生の言葉が印象的でした。
当事者報告では2名の帰国者1世の方が、日本に帰国するまでの中国での生活や、帰国後どのように日本の社会の中で定着・自立してきたかをお話いただきました。お一人は仕事をするうえで必要不可欠なことばから習得していき、もうお一人は、夜間中学から進学し専門的な資格をとられました。仕事場や学校で積極的に会話をすることで滑らかな日本語を話せるようになられたそうです。それまでのご苦労や継続的な努力などがあってこその賜物だと感じました。向学心の強さや、地域に溶け込もうとする高い意識を持つことの可能性を見出すことができました。
質疑応答も活発にされ、地域における中国帰国者支援の今後の指導方針や展望などについて各方面からの意見交換がなされました。



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