■日 時 と 場 所
- 中国帰国者の現状と援護施策の報告
神山 正 (厚生労働省社会・援護局援護企画課中国孤児等対策室室長補佐)
○中国帰国者の定着から自立支援までの流れ、高齢者友愛事業、高齢者向け日本語教室
についての説明
- 基調講演
テーマ:「地域住民による手作りの日本語教室―福岡市・壱岐東公民館と香椎浜小学校よるとも会の事例からー」
講 師:吉谷 武志 (九州大学大学院教授)
壱岐東では帰国者が自ら率先して地域の方と協力し日本語教室や中国語教室を行ってきた。香椎浜地区も帰国者が多く住んでおり、地域の方も含めて色々な方の意見を聞いて知恵を借りながら一緒に課題を共有することで進めてきている。ここでは夜の小学校の空き教室を使い日本語のボランティア教室を開いている。
この二つの地域に共通して言えることは、どちらも帰国者が住んでいるすぐ近くの施設で活動するという地元主義の体制をとっているということである。ボランティアの方は日本語を教えながら逆に他の国の文化を教えてもらっており、先生として教えてやっているという関係ではなく、対等な関係を心がけるようにしている。色々な機関とも連携をとり、楽しみながら活動するということを基本としている。
■事例報告
事例報告(1)
九州中国帰国者支援・交流センター パソコン講師 大塚節子
事例報告(2)
熊本県自立指導員 周 燕
事例報告(3)
熊本県華友会 岩谷 美代子
■支援団体の紹介
紹介(1) 熊本市国際交流振興事業団
紹介(2) 熊本市立黒髪小学校日本語教室
紹介(3) コムスタカ
紹介(4) 同歩会
■参加者の感想
・ 熊本における帰国者や外国人の支援の状況を理解することによって、今後の自分自身の活動につなげたい。
・ 自治体として辛い意見もあったが、仕事で関わりのある帰国者に対し、誠意を持って対応しなければならないと思った。行政も頑張るので、帰国者も前向きになって欲しい。
・ いろいろな地域で研修会を開いて帰国者について関心や理解を深めてもらい、よりよい支援の輪を広げていけたらいいと思う。
九州全体で大きな流れになったらいいと思う。このボランティア研修会を1年に1回やってほしい。良い勉強になった。 |