■京都府開催 [ 2005年 2月19日
]
- 日 時 と 場 所
・日 時:2005年2月19日(土) 13:00〜17:00
・場 所:京都市国際交流会館
・主 催:近畿中国帰国者支援・交流センター
・協 力:京都府 保健福祉部 高齢・保健総括室 高齢・援護室
・参加者:51名
- 研修会内容
1.中国帰国者の現状と援護施策の報告
工藤一彦(厚生労働省 社会・援護局援護企画課 中国孤児等対策室自立援護班班長)
2.京都府の状況報告
阿部義信(京都府 保健福祉部 高齢・援護室副室長)
3.基調講演
講 師 金 香百合(ホリスティック教育実践研究所[HEAL]代表)
テーマ 多文化をふまえたかかわりあい、支え合い
〜中国帰国者の現状をふまえて〜
4.報告・体験発表
@医療通訳システムモデル事業について
岡村敦子(財団法人 京都市国際交流協会職員)
A近畿中国帰国者支援・交流センターについて
清島千春(近畿中国帰国者支援・交流センター教務主任)
B当事者の声を聴く
宗方陽子
陸 宝傑
5.まとめ 金 香百合(ホリスティック教育実践研究所[HEAL]代表)
今回のボランティア研修会の大きな特色は、これまでになく帰国者一世の方をはじめ、二、三世の方が多く参加されたことです。
また、長年支援を続けてこられた方や、地域の小、中学校教諭、日本語講師等多方面からの参加者がありました。
帰国者支援に関わっている方や関心のある方、帰国者の方々が一同に集い、ともに帰国者支援のあり方について学びを深めることができたことに大きな意味があったのではないかと思います。
基調講演では、金香百合先生が帰国者の方の「喪失体験」をキーワードに、対人援助のあり方についてわかりやすくはなされました。
地域住民としてお互いが生き生きと生きていくためにはセルフエスティーム(自尊感情)を高めることが必要であり、さらにそのためには、体の栄養(たべる、ねる、うごく)とともに、心の栄養(安心、安全、大切、関心、聴く、ほめる、認める)が大切であることをはなされました。
また、そのさい、人とのかかわりやつながり方がとても重要な役割を果たすのではないか、とも述べられました。
「医療通訳システムモデル事業」の取り組みは、中国帰国者の集住地域の医療現場での問題がきっかけでした。
そういった経緯もあり、帰国者の方もこの事業に関わっておられるとのことです。
地域の滞日外国人医療通訳支援事業における先駆的な取り組みのモデルとして興味深い内容でした。
また、お二人の当事者の体験報告は、いつものことながら参加者に強い印象を与えたようでした。
アンケートの結果からは参加者の満足度の高かったことが窺えましたが、時間も限られており、参加者同士の交流の時間などが持てなかったのが残念でした。
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