■奈良県開催 [ 2005年 3月11日
]
- 日 時 と 場 所
・日 時:2005年3月11日(金) 12:30〜16:30
・場 所:奈良県新公会堂
・主 催:近畿中国帰国者支援・交流センター
・協 力:奈良県福祉部福祉政策課
・参加者:34名
- 研修会内容
1.中国帰国者の現状と援護施策の報告
佐藤陽子(厚生労働省 社会・援護局援護企画課 中国孤児等対策室支援対策係長)
2.奈良県の状況報告
森本泰精(奈良県 福祉部福祉政策課課長補佐)
3.基調講演
講 師 金 香百合(ホリスティック教育実践研究所[HEAL]代表)
テーマ 多文化をふまえたかかわりあい、支え合い
〜中国帰国者の現状をふまえて〜
4.報告・体験発表
@中国帰国者支援・交流センター(遠隔学習課程について)
清島千春(近畿中国帰国者支援・交流センター教務主任)
A当事者の声を聴く
奥山朋子
下岡純子
5.まとめ 金 香百合(ホリスティック教育実践研究所[HEAL]代表)今年度4回目の「ボランティア研修会奈良」でも金香百合先生の講演を聴きました。
援助に関わる人自身が、からだと心の栄養に満たされていなければ他者のサポートをすることはできない、ということを金先生は「自尊感情栄養理論」を通してわかりやすくはなされました。
また、今回は当事者体験報告にモンゴル族の養父母に育てられた一世の体験を聴くことができました。報告をされた一世の方の母語はモンゴル語であり、中国語が話せないため、日本語学習や地域生活においてもご苦労が多かったと思われますが、ゆっくりと話される日本語のひとことひとことに、自立への意欲の高さと日本社会に溶け込もうという気概が伝わってきました。
日本へ帰国してから、これまで身近なところでサポートしてこられた支援者への感謝の思いを穏やかに述べられ、最後に「戦争はもう二度としてはなりません。私達のような孤児が増えて欲しくありませんから。」と締めくくられました。
これまでのボランティア研修会の参加者の中には、帰国者の方から直接おはなしを聴くのは初めて、という方も多く、帰国者本人が自ら発信できる機会を今後も提供していくことの必要性を改めて痛感しました。
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