各地でのボランティア研修会の開催

■大阪府開催 [ 2006年 3月18日 ]
1. 日時と場所等
○ 日 時: 2006年3月18日(土) 10:00〜16:40
○ 場 所: 大阪YWCA3階ホール
○ 主 催: 近畿中国帰国者支援・交流センター
○ 協 力: 大阪府健康福祉部社会援護課
○ 後 援: 大阪府教育委員会
○ 参加者: 87名

2. 研修会内容
  1. 中国帰国者の現状と援護施策の報告
    佐藤 陽子(厚生労働省 社会・援護局援護企画課 中国孤児等対策室)

  2. ワークショップ
     「問題の中にいる子どもたちへの総合的支援 〜中国帰国・渡日・多文化の子どもたち〜」
    森 実(大阪教育大学)
    金 香百合(ホリスティック教育実践研究所所長)

  3. 体験報告
    帰国者2世(親の立場から)
    帰国者3世(子供の立場から)

  4. 例報告
    @大阪府教育委員会 小川裕之
    (大阪府教育委員会事務局市町村教育室児童生徒支援進路支援グループ)
    A自立支援通訳の仕事と通して 岡田圭子 (寝屋川市教育委員会自立支援通訳)
    B帰国・渡日の生徒を受け入れて孟 方(大阪府布施北高校)

  5. 近畿中国帰国者支援・交流センター紹介 清島千春
    (近畿中国帰国者支援・交流センター専任講師)

  6. 質疑応答

  7. 閉会挨拶

今回のボランティア研修会「ボランティア研修会大阪」では、中国帰国者をはじめ、日本で暮らす 渡日・多文化の子どもたちへの総合的な支援のあり方について学んだ。近畿2府4県全域から参加があった。このテーマに対する関心の高さと、課題を抱えた支援者が多いことに改めて気づかされた。金香百合先生の講演では、対人援助者として子どもの育ちを支援するには、支援者自身がどのような視点を持つべきかを学んだ。森実先生のワークショップでは、実際に参加者同士が関わることで、相互理解について実践的に学ぶことができた。
体験報告では、帰国者2世の方が、母親として、自分自身が夜間高校に通うようになって初めて、子どもが抱える悩みや不安な気持ちについて気づいたということを話してくださった。府立高校に通う帰国者3世の方は、渡日してから高校に通うまでの様々な出会いや、恩師、日本語学習について話してくださった。それぞれの家族の絆や葛藤について知ることができた。
事例報告では、大阪府の施策やこれからの課題・取り組みについて聞き、また、現職の対人援助者として現場でどのように子どもとの関わりを持っているかを聞くことができた。今回の研修会では、様々な方面からの参加があり、質疑・応答においても、対人援助者としての今までのかかわりや問題点、これから現場でどのように生かしていくかについて議論がなされた。



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