各地でのボランティア研修会の開催

滋賀県 [ 2007年3月21日 ]

ボランティア研修会滋賀 報告

T.日時と場所

○ 日 時:

2007年3月21日(水)13:00〜17:00

○ 場 所: ピアザ淡海
○ 主 催: 近畿中国帰国者支援・交流センター
○ 協 力: 滋賀県健康福祉部健康福祉政策課
○ 参加者: 31 名

U.研修会内容

1.中国帰国者の現状と援護施策の報告
      来村真由美 (厚生労働省 社会・援護局援護企画課 中国孤児等対策室自立援護班班長)

2.滋賀県挨拶
      竹内義和(滋賀県健康福祉部福祉政策課課長)

3.基調講演
      講 師 金 香百合(ホリスティック教育実践研究所 [HEAL] 代表)
      テーマ 多文化をふまえたかかわりあい、支え合い 
              〜中国帰国者の現状をふまえて〜

4.報告・体験発表
      @〜中国帰国者・地域外国人支援を通して〜
        滋賀県自立指導員 大津京子

     A当事者の声を聴く
        大槻麗子

     B近畿中国帰国者支援・交流センター
         清島千春(近畿中国帰国者支援・交流センター教務主任)

5.まとめ  金 香百合(ホリスティック教育実践研究所 [HEAL] 代表)

 今回のボランティア研修会に最初に参加申込書が届いたのは、中国帰国者の方からのものでした。地域の日本語教室の関係者と近所の日本人に聞いてこの研修会のことを知ったそうです。帰国者支援のあり方を当事者である帰国者の方々とともに考える場がボランティア研修会でもあります。これまで開催したボランティア研修会にはすべて帰国者の方の参加がありました。
  今後も帰国者の方々とともに支援のあり方を考えていきたいと考えています。
  基調講演をして下さいました金香百合先生はご自身が在日韓国人三世で、差別を受けたり、心の中の葛藤を抱えて過ごした日々を語られました。また、大阪YWCAで中国帰国者の若者達の支援活動にも取り組まれたこともあり、「対人援助」や「異文化理解」についてわかりやすくお話しくださいました。アンケートにも毎回「大変よかった」という声がたくさん寄せられています。
  今回実践報告をしてくださいました大津さんは台湾のご出身で、 30 年以上前に日本に来られたそうです。その頃は地域に外国人が全く住んでいなかったこともあり、不安の多い生活だったそうです。そんな時すぐ隣に住んでいた日本人が日本の生活に慣れない大津さんの相談役として支えてくれ、大変助かったとのことでした。今は日本の生活にも慣れ、異文化の中で困っている地域の帰国者やニューカマーの支援者として奔走される日々過ごされています。
  体験報告をしてくださった大槻さんは就労された後も資格をいくつも取得されました。そして現在は市内の保育園で働いておられます。たゆまぬ努力で現在の生活を築いてこられた大槻さんのお話に参加者は頷きながら聴き入りました。
  今回のボランティア研修会に参加されたことをきっかけに、滋賀県から近畿センターに通所されることになった帰国者の方がいらっしゃったことは大変嬉しいことでした。




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