風邪とインフルエンザの違い
「風邪症候群」というひとつのとらえ方からすれば、同じと考えることができます。
症状でいえば、風邪の場合は「くしゃみ」とか「せき」「鼻づまり」というような呼吸器の症状です。
一方、「インフルエンザ」の場合は全身症状を伴い「発熱」「頭痛」「関節痛」といった症状があります。
そうした全身症状が最初に現れるのがインフルエンザで、一般的な風邪の症状と大きな違いがあります。
こじらせると、どうなるか
年齢にもよりますが、高齢者では、一番怖いのは「肺炎」です。
それから次に「循環器疾患」で、心不全を併発して、それによって呼吸困難になってしまうという心配です。
それ以外にも「発熱」や「脱水症状」にも注意しなければなりません。
食欲がなくなって脱水症状を起こす、この脱水が原因で腎不全を併発していくというように、
どんどん悪い方向になっていきますから風邪はこじらせない、ということに尽きます。
治療法について
熱が出れば病院に行くということになるでしょうが、普通の鼻水ぐらいや、ちょっと調子が悪い程度では
市販薬で治そうという人が多いと思います。ただし、インフルエンザの場合は、それだけでは治りません。
そこで予備知識として、今、インフルエンザがはやってきているか否か、といったことを自分なりに知識を
得ておくことが大事です。
自分の症状を思い浮かべて、これはインフルエンザではないかと、疑ってみることが大切です。
インフルエンザの治療は早ければ早いほどよく、発熱から48時間以内に治療することが大事です。
インフルエンザにならないための予防法
まず、日常生活で注意することはこまめに手を洗うことです。
石けんによる手洗いでインフルエンザウイルスをかなり防ぐ効果があります。
それから、のどの表面がかさかさになるとウイルスが一番つきやすい状態になりますから、
うがいによって付着を避け洗い流すということになります。
マスクも、のどの渇きを防ぎますから効果があるでしょう。しかし、やはり一番「ワクチン」が有効です。
ワクチンについて
受けようという時に発熱して37度5分以上の熱がある人、あるいは慢性の病気を持っている人、
アレルギーのある人なども注意してください。
卵アレルギーの人などは、特に注意が必要ですから医師に相談してください。
国保PLAZA(平成14年9月)より抜粋 |