「夏至」と「小暑」は、いずれも二十四節気の一つで、太陽の黄経が90度と105度に達した時をいいます。2004年の「夏至」は6月21日、「小暑」は7月7日となります。
「夏至」とは、(北半球では)一年で昼間が最も長くなる(昼が夜より約5時間長い)日です。しかし、日本では沖縄を除き梅雨(つゆ)の真最中の時期に当たり、日照時間は冬季よりむしろ短いようです。
ここで、「夏至」にまつわる話を二つ紹介しましょう。
まず一つ目は、「夏至観音」(げしかんのん)」のことです。
香川県の小豆島(しょうどしま)[小豆郡内海町(しょうずぐん うちのみちょう)]にある「洞雲山」(どううんざん)の洞窟において、夏至の日をはさんだ50日間の毎日午後3時頃の10分間だけ見られる不思議な現象です。この洞窟の壁に差し込む光が、全長3メートルの杖を持った観音像を作り出すといいます。
二つ目は、「100万人のキャンドルナイト」です。
昨年の夏至の日6月22日の午後8時から10時までの2時間、「電気を消して、ろうそくの灯で時を過ごし、電気について考えましょう」という「大地を守る会」などの呼びかけに応え、全国で約500万人が消灯を行ったというイベントです。
今年も6月19日から21日までの3日間、同様のイベントが行われるようです。
「小暑」とは、梅雨明けが近づき、本格的な暑さが始まる頃をいいます。日本では、この頃に蓮の花が咲き始めます。また、暑中見舞いの葉書などを出すのもこの頃からが一般的です。
ところで、7月7日といえば「七夕(たなばた)」ですが、日本全国で開催される「七夕まつり」などは、旧暦の7月7日を中心に日程が決められているようです。2004年は8月22(昨年は8月4日)となりますので、ご注意ください。 |