「秋分」とは、二十四節気の一つで、太陽の黄経が180度に達した時をいいます。2004年の「秋分」は9月23日で、「春分」と同様に、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
この日は、国民の祝日「秋分の日」(祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。)で、彼岸の中日(ひがんのちゅうにち)(「秋分」の3日前からの7日間を秋の彼岸という。)でもあります。
近年では、地球温暖化やヒートアイランド現象などの影響で暑さが残る気候(2004年はどうなるでしょうか?)ですが、元来は、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれたように、暑くも寒くもないさわやかな気候の頃でした。
なお、「秋(春)分の日」については、法律には具体的な月日ではなく「秋(春)分日」とのみ定められています。そして、「秋(春)分日」は、国立天文台が作成した「暦要項(れきようこう)」が前年の2月に官報に掲載されることによって、正式決定となります。
※ ヒートアイランド現象
冷房設備の排出熱や車の排気熱などにより都市部で気温が高くなる現象。
※ 官報
政府から一般国民に知らせるべき事項を編集して、財務省印刷局から刊行する国の広報紙。
中秋の名月
「中秋の名月」とは、旧暦の8月15日に出る月のことをいいます。
2004年は9月28日となります。
ところで、「名月」というからには「満月」というのが最低限の条件だと思うのも当然ですが、実は、「中秋の名月」と「満月」は一致しない年の方が多いのだそうです。
でも、ご安心ください。2004年9月28日は「満月」なのです。この日、皆さんのご家庭でも「お月見」を楽しんでみてはいかがでしょうか。 |