就職援助事業/見学

第36回企業見学
タイトル:

「 “通訳ガイド”についての体験と講話」

日時:

平成30年2月28日(水) 9:00〜17:00

場所:

(1)中央卸売市場「大田花き」    
(2)食と農の科学館     
(3)つくば農研機構(施設側通訳あり)

参加者:

18名


日本では農業従事者の高齢化や、輸入食糧の増加、3K(きつい・汚い・臭い)のイメージによって農家の数が減少の一途をたどっているといいます。しかし、一方で農と科学の協同によって新しい農業の形が生まれてもいます。今回は、「花」の流通現場と、日本の新しい農業の実態について解説を聞きながら、農業関係の施設を見学します。

(1) 中央卸売市場「大田花き」
残念ながらセリは終了しており、見ることができませんでした。営業開発室の職員の解説を、参加者の帰国者3世に通訳をしてもらいました。正式な逐次通訳の経験はないとのことで、始めは慣れない様子でしたが、だんだんに慣れてスムーズに通訳をすることができるようになりました。花市場の仕事は、きれいな花に囲まれて仕事ができるということで、参加者は求人情報に興味を示していましたが、朝が早く大変な仕事と聞きちょっと尻込みしてしまいました。





(2) 食と農の科学館
ここでも帰国者2世が通訳体験をしました。ふだんなかなか目に触れることのない新旧農機具(自動運転の耕耘機)、AIを組み込んだ機械(自動イチゴ摘み機の紹介があり、興味を持って様々な展示物に目を凝らしていました。


(3)植物工場
紹介のあったすべての栽培方法が従来の方法と違い、大変興味深いものでした。土を使わない栽培、人工的な光合成の生成、自動での室温管理、みつばちによる受粉、地下供水、塩を使った栽培などそれぞれの栽培室を中国人の職員から中国語での解説を受けながら回りました。見学した植物は、トマト、イチゴ、キュウリ、パプリカなど多岐に及びました。




(4)職業講話
バスの中で、東京都農林総合研究センター 江戸川分場の吉岡孝行氏より「日本の農業・今とれから」と題して講演をしていただきました。クイズや就職情報、中国由来の野菜の話なども交えてのお話に、みな熱心に耳を傾けていました。農業を担う人材の減少、農地の欠乏など深刻な状況についても言及がありました。
参加者の中には、将来中国で農業をしたいと考えている帰国者2世もいて、有機、無農薬栽培に関心を寄せていました。




 就職援助事業/見学 INDEXに戻る



自立研修事業
中国帰国者支援交流センター