センター交流活動/中国・四国センター交流活動

日本語能力試験1級


センターの日本語教室に通所中の竹本美恵子さんが
12 月に日本語能力検定試験1級に合格しました。
日本に帰国して30 年以上の竹本さんにこれまでの苦労と
日本語の勉強についてインタビューしました。


日本帰国後の生活
最初の定着地は広島の山間部だったため,勉強するところがなく,ボランティアに日本語を教えてもらいました。親切にしてもらったのですが,田舎で仕事先もあまりなかった ので,その後,市街地に転居しました。
近所の公民館で日本語を勉強しながら5年間スーパーで働いた後,夫が看板・広告業で独立したので,その手伝いをすることにしました。
子どもが病気になった時などは,医療に関する日本語がわからず苦労しました。


1級受験をめざした理由
1993 年から地元の公民館で中国語講師をしています。日本人に中国語を教える時に,き ちんと正しい日本語を使いたいと思い,日本語能力検定1級をめざしました。


検定試験合格に向けての勉強方法
首都圏センターの遠隔学習課程を受講しながら,月に1回スクーリングを受けました。 それと同時に,中四国センターの日本語教室で週に1回受験対策の勉強もしました。
先生から文法や読解のポイントなどきっちり指導してもらったり,試験に役立つ宿題も出してもらいました。家では出された宿題をきちんとこなし,毎晩,聴解のCD をくり返し 聴くようにしていました。


苦労したこと
日本語能力検定試験1級(N1)は読解が難しいため,辞書を引いて調べたり,読解の問題集を解いたりしながら,苦労して勉強しました。


日本語の勉強のおもしろさ
話すことはできても書けないこともあり,語彙の使い方など,いつも新しい発見があるので勉強していて楽しく感じます。
また,日本の敬語は複雑で勉強しても勉強しても奥が深いところがおもしろいと思いま す。


合格証を受け取って
必死に勉強して試験に備えたので,少し自信はあったものの,実際,合格の知らせを手にすると,本当に嬉しくてホッとしました。
合格するために日本語を一生懸命指導してくださった先生と励ましてくれた家族や友だちに感謝の気持ちでいっぱいです。


これからの目標
これからも中国帰国者支援・交流センターで,日本語をはじめ,さまざまな勉強を続け ていきたいと思っています。
また,いくつになっても挑戦する気持ちを忘れないようにしたいです。




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