応急手当と医療機関への搬送
1 涼しい所に運び、衣服を緩めて寝かせる(顔面が蒼白で脈が弱いときは、足をやや高くした体位にする)。
2 冷たい水やスポーツドリンクなどを飲ませるとともに、塩分を摂らせる(意識のない場合を除く)。
3 体温が高いときは、水で全身の皮膚を濡らして風を送ったり、首、脇の下、足の付け根などを氷で冷やす。
4 皮膚が冷たかったり、震えがあるときには、乾いたタオルなどで皮膚をマッサージする。
5 意識がないときには、一刻も早く医療機関に搬送する。
6 症状が回復しても医師の診察を受けるようにする(一度熱中症にかかると、再発しやすくなる)。
熱中症の予防
熱中症の予防には、高温の環境を避けることと水分の補給が重要です。また、熱中症は、重症化すると生命にかかわるということを知っておいてください。
熱中症にかかりやすい状況としては、直射日光下の車の中、高温下での激しい運動などがあります。また、お年寄りや乳幼児は、熱中症にかかりやすいといわれていますので、特に注意が必要です。
なお、日本気象協会では、毎年6月1日から9月30日までの間、全国約850地点における1週間先までの熱中症予防情報(ほぼ安全、注意、警戒、厳重警戒の4ランク)を毎日提供していますので、参考にしてみたらいかがでしょうか。
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