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和裁: 和裁道具

和裁

目からウロコの「和裁講座」−帰国者に教わった着物の美しさ−

「日本に帰ったら自分の着物が作れるようになりたい。中国にいた頃から思ってたんですよ。」今年60歳のMさんは、ほっとしたような笑みを浮かべていました。「和裁教室」開催が決まった5月はじめのことです。

3月にMさんの発案から生まれたこの企画ですが、すぐに希望者は定員に達し「帰国者の間で着物がこんなに大切に思われているなんて…」と驚いたものでした。ボランティア講師を探すのは少し大変でしたが、それも「中国帰国者定着促進友の会」の協力を得て解決し、月2回八ヶ月コースとして順調に滑り出しています。
まずは浴衣作りからスタートし、夏祭りが終われば、次はお正月に向けて本格的な和服づくりにチャレンジです。

★和裁道具★
「和裁に必要な道具」 最低これだけは揃えましょう。

母娘(前列二人)
お母さんのために奮発して買った布
だからでしょうか、初日はお嬢さんも
後見人として参加しました。
「身長は172pで、横もMさんみたい
にグラマーなんですよ。」ニコニコしな
がらビッグなお嫁さんのために、
小柄なお姑さんが…。
お孫さんのためにと、目一杯
華やかな布地を選んだFさん。
夏祭りまでにがんばらなくっちゃ。

家庭にあった普通の化繊地を広げて
「これで作れますか?」と。
「やってみましょう」と即答する講師。
先生に帯を結んでいただいて、
完成を夢見る一時。
ついつい娘さんが気になって、
後向きになってしまいます。

帰国者の「着物づくり」には手作りの技を大切にする心と
家族への想いが込められているようです。



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