秋晴れのさわやかな一日、ここ松戸市のゲートボール場では千葉ゲートボールマスターズクラブの指導を受けて初めてのゲートボールを楽しむ中国帰国者と樺太帰国者の姿があった。
中国帰国者支援・交流センターとしては千葉県で三度目の主催となる球技交流だ。
今回も帰国者支援に熱心な地元篤志家から支援の申し出があった。
当日ささやかな開会式には来賓として市会議員や社会教育委員会関係者、日本ゲートボール連合の指導者が駆けつけて励ましの言葉を送った。
やがて始まった練習では3つのグループに分かれ、手取り足取りの丁寧な指導が行われた。
スポーツを介したコミュニケーションは言葉だけに頼らなくてもよいのが嬉しい。身体を動かしていると心もほぐれて、あちこちで笑顔の交流があった。
昼食会を挟んだ「練習試合」では、支援者やセンター関係者も含む混成6チームが競い合い試合の楽しさを味わった。
また閉会式でのアトラクションでは中国帰国者は豊作祈願の田植え歌「ヤンガー」を舞い、樺太帰国者がロシア民謡のカチューシャとモスクワ郊外の夕べを披露した。踊りに飛び入り参加する支援者も現れ終始なごやかな雰囲気だった。
今回のゲートボール交流では1世だけでなく孫世代の参加があったことと、はじめて樺太帰国者(注:)が参加してくれたことで一層意義が深まったように思う。
今後も地域支援者との出会いを大切にしながら、ゲートボールを通じた交流の輪をつなげていければと願う。
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