■愛知県開催 [ 2002年7月6日 ]
「 愛知ボランティア研修会報告 」
愛知ボランティア研修会では、準備段階から県はもちろんのこと「(特)国際教育支援センター」、
「(特)日中友好手をつなぐ会」、「愛知中国帰国者自立研修センター」等関係者が協力し合った結果、
当日は各地のボランティア日本語教室、介護関係団体など多彩な参加者が加わって活発な議論を
展開しました。
- 日 時 と 場 所
・日 時: 平成15年7月6日(日曜日)13:30〜19:00
・場 所: 桜華会館 別館2階「富士桜」
・主 催: 中国帰国者支援・交流センター
・協 力: 愛知県健康福祉部医療福祉計画課
- 講 演
講 師: 原 裕視 (目白大学 人間社会学部心理カウンセリング学科教授)
テーマ: 『異文化環境に暮らす高齢帰国者をどう理解し、支援するか。
―コミュニティ心理学、異文化間心理学の立場から―』
- 分科会
【第1分科会】
議 題:『言葉の壁を抱えたまま高齢化し、地域で孤立する中国帰国者との交流』
趣 旨:
中国帰国者のうち、孤児や配偶者世代は高齢化し、
夫婦だけや一人暮らしの人が多く、異文化環境の中で
周囲とのコミュニケーション機会もないまま地域から
取り残されがちです。
高齢帰国者の生活状況について理解を深め、今後の
支援の可能性として、スポーツを通じた交流や地域の
高齢者向けサロンへの招き入れ、憩いの場づくりなどについて意見交換しました。
【第2分科会】
議 題:『高齢帰国者とその家族の介護をめぐる問題』
趣 旨:
帰国者の介護問題は時間的余裕のない緊急課題となりつつあります。帰国者とその家族が、日本社会で介護問題に
直面した時、言葉の壁や生活習慣の違い、情報不足など
さまざまな障害があります。
それは支援する側にとっても深刻な問題であり、
現場の混乱は想像に難くありません。
今回、それら問題点を整理し、支援者間の協力関係などについて考えて、問題の解決に近づけたのではないかと思います
【第3分科会】
議 題:『帰国者の求職問題と職場への適応をめぐる支援上の課題』
趣 旨:
帰国者は、厳しい職探し事情とともに、就労後も職場への適応をめぐってさまざまな問題に
直面します。今回は帰国者や雇用側からの意見も参考に、この二つの側面から現状を把握し、
今後の支援について意見交換しました。
【第4分科会】
議 題:『日本語学習支援の現状と課題』
趣 旨:
生活者である中国帰国者の日本語学習には多くの困難が伴います。
公的機関として、あるいはボランティア教室として支援に携わる人達の間で情報を交換すると
ともに、協議を通じて今後の支援の方向について意見交換しました。
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