【第1回講義】 気功の理論 - 1 |
|
1.気功の起源
中国気功の起源は古く、今から4000年から5000年前の夏、商、周の時代の「気功身体強化法」に遡ります。「山海経」という書物にはすでに「気功」という字が記載されています。先秦時代、春秋時代のはじめには、老子の「道徳教」という本の中に気功による養生や治療の記載があります。それからはじめての医学教典「黄帝内教」の中にも気功学の理論の基礎が定められています。
気功は長い歴史の中で一層の発展を遂げました。ある書籍の中では、「道教」の術で呼吸法と運動を結びつけた一種の医療体操が気や血をさらさらと流れさせ、経絡(気の通り道)を流れやすくし、長生きできると奨励しています。
新中国が成立して後、気功は重要な文化遺産として保護されました。全国各地で相次いでいろいろな気功組織や研究機関が設立されました。1955年河北省の唐山に「中国第一気功治療疾病療養院」が設立され、正式に気功が病気予防や治療の一種として認められ、医学気功の発展のための臨床的基礎となったのです。劉貴珍という人は新中国の気功の創設者です。気功と現代医学は先進的科学技術と緊密に結合して、気功の奥義を探索するための科学的基礎を築き、気功原理と医療実践の上で科学的根拠を提供しました。
2.気功学の定義
気功学は 人体を自分でコントロールする手段とその理論を研究する科学です。気功は医療と体育を結び合わせて、心身の自己コントロールを行う東洋の健身術です。
3.気功の本質
1)気功の「気」
「気」とは、人体を流れる「元気(根元的な気)」を指します。あるいは「真気」と呼ばれます。腎臓の中の「精気」と脾臓・胃を流れる「水気」と肺吸入の「精気」が結合してできたものです。人体が活動する動力源であり、人体が機能的活動をするための物質的な基礎です。現代生物学が認める気功の気とは一種の情報、体内エネルギーなのです。
2)気功の「功」
「>功」とは、自己コントロール手段の鍛錬を通じて、「元気」が体内
3)気きの構こう成せい
気き功こう教きょう典てん理り論ろんに基もとづくと、「気き」はまた、先せん天てん的てきな気きと後こう天てん的てきな気きに分わかれます。
@先せん天てん的てきな気きは父ふ母ぼから付ふ与よされるもので、現げん代だい遺い伝でん学がくの遺い伝でん子し理り論ろんでいうところのエネルギーや情じょう報ほうです。
A後こう天てん的てきな気きは、食しょく物もつ中ちゅうの栄えい養よう摂せっ取しゅと宇う宙ちゅう万ばん物ぶつの霊れい気きを獲かく得とくすることで得えられ、生せい命めい活かつ動どうの範はん疇ちゅうに属ぞくします。後こう天てん的てきな気きによって先せん天てん的てきな気きを養やしないます。
|