【第2回講義】 気功の理論
- 2 |
|
1.気功理論の根拠
1)気功は生命科学の範疇で、現代生物抑制論や現代医学の基礎の上に確立されねばなりません。
2)気功はまた独自性を持ち、東洋医学の自然と人間の総体観の上に確立されなければなりません。「陰陽五行学説」の基礎の上に体系が成り立っています。
2.気功の種類
1)気功は流派に分けると「道家」「釈家」「儒家」「医家」と「武家」気功に分かれ、練習方法や目的がそれぞれ異なります。
@道家気功は身心両面に配慮することを主として,「性命双修(精神と肉体、両方の養生をすること)」と称します。つまり気を鍛錬することと養生することの両面を重視します。
A仏家気功は、心を鍛えること度を中心にします。つまり身を「度外視(思考の外)」に置いて、空や無を中心的思想として超越した心境に到るのです。
B儒家気功は、主に「正しい心」、「誠意」「過去」、「修行」について語り、「上(悪い事をしないで誰にでも優しくすること)、定(どんな状況でも心が揺るがないこと)、静(心も表情も穏やかで落ち着いていること)」の境地に達します。それによって身を立て学問を修めます。
C医家気功は、主に病気治療や病気予防であり、体内の気を養い、長寿を果たします。
D武家気功は、強健な体をつくり、身を守る自衛が中心です。同時に養生を兼ね長寿にも効果があります。
2)体の動きから見ると、静的気功と動的気功の二種類があります。
@動的気功は動功ともいい、形から導くことを主とします。経絡を通し、陰陽のバランスを取ります。これは静的気功の準備に当たります。
A静的気功(静功)は意念つまり意識で導くことを中心としています。呼吸を調整して人体を自己コントロールする能力を身につけます。
3)「意念・意守」から分けると、「意守」と「非意守」の二種類の気功に分けることができます。
4)体を健全にし養生するという点と武術の攻撃・防御の点から分けると、柔らかい気功(内功)と固い気功(外功)に分けることができます。
|